PFC-FD療法

PFC-FD療法について

PFC-FD（Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry）療法は、患者様自身の血液から採取した血小板由来の成長因子を濃縮し、凍結乾燥させた物質を用いる最新の治療法です。
血小板には、組織の修復や再生を促進する多様な成長因子が含まれています。PFC-FDは、これらの成長因子を高濃度に含有しており、損傷した組織の治癒を促進する効果が期待できます。特に長期保存できる点、患者様自身の血液を利用するので合併症のリスクを最小限に抑えられる点などがメリットです。
PFC-FD療法は、変形性関節症や靭帯損傷、腱鞘炎など、さまざまな整形外科疾患に対する新たな治療オプションとして注目されています。

適応症状

正座が痛みで出来ない（変形性膝関節症）

膝の関節の軟骨がすり減ることで、痛みや腫れ、動かしにくさが生じる慢性的な関節の病気です。
加齢や体重の増加、過去のケガなどが原因となり、関節にかかる負担が長期間続くことで発症します。初期は立ち上がりや歩き始めに痛みを感じ、進行すると階段の上り下りや歩行が困難になることもあります。症状の進行を防ぐためには、適切な運動療法や生活習慣の見直しが重要です。

動かすと痛い（靭帯付着部炎）

靭帯が骨に付着する部分に炎症が起こる状態です。繰り返しの動作や過度な負担が原因で、痛みや腫れ、動かしにくさを引き起こすことがあります。スポーツや日常生活の動作が影響することが多く、安静やストレッチ、リハビリによる改善が期待されます。

治療の流れ

1. Step01

   問診票の記入

   当クリニックを初めて受診される際は、現在の痛みの程度やこれまでの治療歴、今後の治療に対するご希望などを詳しくお伺いします。患者様の状態を正確に把握することで、適切な治療方針をご提案できます。

2. Step02

   詳細検査および診断

   問診の後、専門医による詳細な診察を行います。必要に応じて各種検査を実施し、現在の症状や状態を正確に評価します。

3. Step03

   採血

   PFC-FD療法の適応基準を満たした場合、採血を行い専門施設に提出。血小板由来の成長因子を抽出し、凍結乾燥させて、フリーズドライ加工されたPFC-FDを作成します。

4. Step04

   注射

   専門施設で作成したPFC-FDが当院に届き次第、患者様のタイミングで治療部位に注入します。
   ※検査の結果、フリーズドライ加工不可となった場合、血液検査代が必要です。

5. Step05

   注射後

   注射当日は運動やマッサージ、入浴、飲酒などを控えてください。炎症や痛みが一時的に出現することがありますが、徐々に改善していきます。
   その後、当クリニックで定期的な経過観察を行います。治療効果を最大限に引き出すためには、患部への適度な負荷が重要です。そのため、患部の状態に合わせて運動療法やリハビリテーションを並行して行うことをおすすめします。

料金案内

※検査の結果、提供不可が判明した場合、血液検査代¥11,000（税込）のみご負担いただき、差額は返金いたします。