腰・背中のしびれ・痛み

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腰・背中のしびれ・痛みについて

腰痛は、私たちの日常生活に大きな影響を与える症状の一つです。その性質から、大きく急性腰痛と慢性腰痛に分類されます。
急性腰痛は、突発的に発症し、強い痛みを伴うのが特徴です。中でも「ぎっくり腰」は、何気ない動作や不自然な姿勢が引き金となって起こります。重量物の取り扱いや、無理な体の捻転が原因となることが多いですが、時には、くしゃみや前屈みになった瞬間に発症することもあります。
慢性腰痛は、半年以上にわたって持続する腰の不調を指します。明確な外傷や急性発症がないにも関わらず、長期間にわたって腰の痛みや違和感が継続するのが特徴です。日常生活の質を大きく低下させ、時にはうつ状態を引き起こすこともある、厄介な症状です。
腰痛の原因は多岐にわたります。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、椎間関節症、骨粗鬆症による圧迫骨折など、さまざまな疾患が関与しています。正確な診断のためには、詳細な問診と身体診察に加え、画像検査が不可欠です。

こんなお悩み・症状はありませんか?

  • 腰痛など慢性的な痛み
  • 下肢や足のしびれ
  • ぎっくり腰など急激な痛み
  • お尻や太ももが痛む

よくある疾患

ぎっくり腰

「ぎっくり腰」は、医学的には「急性腰痛症」と呼ばれる病態です。プロ野球選手やプロゴルファーなど、一流アスリートでさえ発症することがあります。腰部に急激な負荷がかかることで、腰椎や椎間板、椎間関節、仙腸関節、筋膜などに損傷が生じ、激しい痛みを引き起こします。重い荷物を持ち上げた時だけでなく、ゴルフのスイングやテニスのサーブ、あるいは家事の最中に発症することもあるのです。

治療方法

ぎっくり腰が起きてしまったら、まずは安静にすることを心がけましょう。また、湿布薬や鎮痛剤で痛みを和らげることも有効です。
ただし、下肢のしびれや麻痺を伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。ヘルニアや骨折など、重大な疾患が隠れている可能性があります。

筋・筋膜性腰痛

腰部の筋肉や筋膜に過度な負荷がかかることで生じる痛みは、現代人の多くが経験する症状です。
筋・筋膜性腰痛の原因は、デスクワークによる長時間の座位姿勢、重労働による腰部への負担、加齢に伴う筋力低下などがあります。また、ストレスによる筋緊張が増すことも、無視できない要因の一つです。

治療方法

筋・筋膜性腰痛には、ストレッチや軽体操が有効です。緊張した筋肉をほぐし、血流を改善することで、痛みの緩和が期待できます。また、姿勢の改善や、体幹・下肢の筋力強化も重要なポイントです。
当クリニックでは、理学療法士監修のもと、患者様一人ひとりに合わせた運動療法をご提案しています。また、必要に応じて、消炎鎮痛薬の処方や、物理療法の併用も検討します。

腰椎すべり症

腰椎すべり症は、加齢や構造的な問題により、上位の椎骨が下位の椎骨に対して前方へずれる病態です。
主な原因は、椎骨の形態異常や脊柱の安定性低下だと考えられています。症状は徐々に進行する腰痛が特徴的ですが、脊柱管狭窄を伴う場合は、下肢の痛みやしびれ、間欠性跛行などが出現することもあります。
日常生活への影響は個人差が大きく、軽度の腰痛のみの場合もあれば、歩行困難に陥るケースもあります。

治療方法

腰椎すべり症の治療は、コルセットの装着による脊柱の安定化、日常生活指導による過度な負荷の回避、ストレッチや筋力トレーニングを中心とした理学療法、消炎鎮痛薬の使用などが行われます。
これらを保存療法と言いますが、十分な効果が得られない場合や、元々重症化しているケースにおいては、手術療法を検討するのが基本的な流れです。
当クリニックでは、手術が必要な患者様に対して、連携する専門病院への紹介状作成を行っております。また、術後のリハビリテーションや定期的なフォローアップにも力を入れており、患者様の社会復帰をトータルにサポートいたします。

腰椎分離症

腰椎分離症は、若年のスポーツ選手に多く見られる疾患です。
スポーツ活動が主な原因となりますが、骨の脆弱性や解剖学的な特性も発症に関与すると考えられています。運動時の腰痛が特徴的で、日常生活では比較的症状が乏しいことが多いです。徴的な所見として、腰椎の過伸展で痛みが強くなり、前屈がしにくくなります。

治療方法

腰椎分離症の治療は、発症からの期間と症状の程度によって異なります。早期の段階では、椎弓の骨折(分離)部の治癒を目指した治療が行われます。
具体的には、原因となったスポーツ活動の一時的な中止と、コルセットによる外固定が基本となります。一方、発症から時間が経過し、慢性期に移行したケースでは、症状の管理と運動機能の維持が主な治療の目的です。
疼痛コントロールには、消炎鎮痛薬の使用や腰椎分離症に特化したストレッチや筋力トレーニングを行うのが一般的です。

椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の椎間板が後方へ飛び出し、周囲の神経根や馬尾を圧迫することで発症します。椎間板は、加齢による変性や外傷、不良姿勢などの影響で脆弱化し、軽微な外力でも容易にヘルニアを引き起こしてしますのです。
腰椎椎間板ヘルニアの典型的な症状は、片側の下肢に放散する痛みとしびれです。腰痛も伴うことが多いですが、下肢症状が前面に出るのが特徴です。重症例では、麻痺による歩行障害や排尿障害を来すこともあります。
腰椎椎間板ヘルニアの治療は、症状の重症度と患者様の状況によって、保存療法と手術療法に大別されます。多くの場合、まず保存療法が選択されます。

椎間板ヘルニア

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