骨粗鬆症

OSTEOPOROSIS

骨粗鬆症について

骨粗鬆症とは、骨密度が低下することで骨折リスクが高まる病気です。
女性は閉経が起こると骨粗鬆症リスクが増大します。女性の60才以上で20%、70才以上で30%、80才以上で50%の方が骨粗鬆症と言われています。
骨折が起こりやすい部位として腰椎(背骨)や大腿骨(股関節)などがあり、特に大腿骨の骨折は大きな寝たきりの原因になるとされているので注意が必要です。

ご高齢の方の骨折予防に力を入れて取り組んでいる当クリニックでは、骨が脆くなった状態での転倒による骨折を防ぐために、骨粗鬆症の早期発見・早期治療を常に心がけています。

こんなお悩み・症状はありませんか?

  • 背中が丸くなってきた
  • 以前よりも身長が縮んだ気がする
  • 立ち上がる時に腰や背中が痛む
  • よく息切れする

老化と考えずに積極的に治療を

「骨粗鬆症は老化だから仕方ない」とお考えの方もおられるかと思います。また、「同世代の骨密度の平均値と比べて、同じくらいだから大丈夫」とお考えの方もおられることでしょう。

骨粗鬆症は、「老化だから」と諦めなければいけない病気ではありません。現在では効果的なお薬が開発されていますので、早期発見・早期治療により進行を抑制して、転倒による骨折を予防することが可能です。
また、骨密度は同世代の平均値と比較するのではなく、若い世代の平均値と比べることが大切です。「同世代の平均値と同程度だから」と安心していると、気づかないうちに骨がもろくなり、ちょっとした動作がきっかけで骨折を引き起こす場合があります。

骨粗鬆症に対しては、老化と諦めず、また同世代の平均値と同程度だからと安心せずに、早めに検査を受けて早期発見・早期治療を図ることが大切となります。

骨粗鬆症の原因

年齢による身体の衰え

加齢に伴う身体の変化は、骨密度にも大きな影響を及ぼします。特に女性では、20代前半でピークに達した骨密度が、閉経前までは比較的維持されるものの、閉経後は急激に低下していきます。この現象は、加齢とともに栄養の偏りや吸収能力の低下、運動量の減少や筋力低下が生じやすくなることに加え、女性ホルモンの分泌量減少が主な原因となっています。

閉経後の女性ホルモンの低下

女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝において骨吸収を抑制する働きを持っています。閉経後はエストロゲンの分泌量が大幅に減少するため、骨吸収が優位となり、急速な骨量減少を引き起こします。この急激な骨密度の低下が、女性に骨粗鬆症が多い主な理由です。

骨密度検査

当院では、骨粗鬆症測定機の中でも正確に計測可能な、腰椎/大腿骨でのDEXA法による骨密度測定機を導入しています。
女性の60才以上で20%、70才以上で30%、80才以上で50%の方が骨粗鬆症と言われています。
骨粗鬆症を早期発見し、進行を予防することで、転倒による骨折、さらには骨折によって引き起こされる寝たきり・要介護の状態などを予防することが可能となります。

検査をおすすめする方

  • 60歳以上の女性
  • 閉経前後の女性
  • 70歳以上の男性
  • ヘビースモーカーの方
  • よくお酒を飲まれる方
  • 骨粗鬆症の家族歴がある方
  • 過度なダイエットをしたことがある方
  • 痩せている方など

骨粗鬆症の種類

原発性骨粗鬆症

加齢や生活習慣の乱れ、閉経などが原因で起こる骨粗鬆症です。高齢になると骨を形成するスピードが落ちるため、骨密度が低下して骨粗鬆症を発症しやすくなります。

続発性骨粗鬆症

骨を弱くする原因となる疾患や、薬などによって引き起こされる骨粗鬆症です。
ステロイドの長期服用は骨の形成を促すホルモンの分泌を減少させ、これが原因で骨粗鬆症を発症することもあります。

特発性骨粗鬆症

原発性や続発性のように加齢や疾患などが原因ではなく、突発的に起こって急激に進行する骨粗鬆症です。
「妊娠後骨粗鬆症」が代表的なものです。

骨粗鬆症の治療

薬物療法

骨粗鬆症の治療は、薬物療法が中心となります。骨密度測定の結果を確認した上で、薬物療法が必要と診断した方につきましては、適切なお薬をご提案します。
現在、さまざまな骨粗鬆症のお薬が開発されており、月に1回、半年に1回、年に1回の投薬だけで良いものなどもございます。当クリニックでも豊富な種類のお薬をご用意しておりますので、患者さんの状態や生活スタイルなどに応じて最適なものを選択いたします。

運動療法

骨粗鬆症の治療では、骨に荷重をかけて強化するなどの運動療法も重要となります。リハビリなどの運動療法により、骨密度の改善・維持や、転倒による骨折の予防などを図ります。

食事療法

骨を作る大切な材料となるカルシウムを積極的に摂取するなど、骨粗鬆症の改善に効果的な食事メニューをアドバイスします。

よくある質問

骨粗鬆症とはどんな病気ですか?
健常な骨では、強い外力が加わらない限り骨折は生じません。しかし、骨粗鬆症が進行すると、骨の内部構造が脆弱化するので、ささいな負荷でも骨折してしまうことがあるのです。
骨粗鬆症による骨折は、脊椎圧迫骨折、大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折などが多く、ADLの低下や寝たきりの原因となります。
骨粗鬆症の原因はなんですか。
骨粗鬆症の原因は多岐にわたりますが、大きく原発性と続発性に分類されます。原発性骨粗鬆症は、加齢や閉経に伴う骨量減少が主な原因です。一方、続発性骨粗鬆症は、ステロイド性骨粗鬆症、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群など他の疾患や薬剤の影響によって生じます。原因の特定と適切な治療が重要です。
pagetop
TEL
白石クリニック
(本院)
072-669-7701
奥天神白石クリニック
(分院)
072-668-1107
デイケア
(通所リハビリ)
072-669-7701
高槻しらいし
鍼灸整骨院
072-683-7878
pagetop