腰椎分離症

LUMBAR-SPONDYLOLYSIS

腰椎分離症について

腰椎分離症は、腰椎(腰の背骨)の関節突起間部に生じる疲労骨折です。主に、スポーツ活動によって繰り返し加わる腰椎の伸展(後ろに反る)と回旋ストレスが原因となって発症します。
特に、発育期のスポーツ選手によく見られる傾向があります。なぜなら成長期の腰椎は、解剖学的に脆弱な部分があり、繰り返しのストレスに対する抵抗力が低いためです。

こんなお悩み・症状はありませんか?

  • 腰痛が続いている
  • 腰の筋肉がつっぱる
  • お尻から足にかけてしびれがはしる
  • スポーツ中に痛みが走る

腰椎分離症の原因

腰椎分離症は、腰椎の後方にある椎弓に繰り返しストレスが加わることで発生します。スポーツ時の背中を反らす動作やジャンプの着地の際の衝撃が、椎弓にひびを入れてしまうのです。
最初は椎弓にひびが入る程度ですが、繰り返しの衝撃でひびが進行し、最終的に椎弓が完全に折れて先端が分離するに至ります。

腰椎分離症の治療方法

保存的治療

保存的治療の基本は、コルセットの装着による腰椎の固定と、スポーツ活動の中止・安静です。コルセットを装着することで、椎弓への負担を軽減し、ひびの治癒を促進します。
保存的治療の成否は、患者様の理解と協力が鍵を握ります。治療の必要性を十分に説明し、コルセットの適切な装着と適切な安静期間を守ることが欠かせません。

手術

椎弓が完全に折れて分離して、強い痛みで日常生活に支障がある場合。もしくはスポーツ復帰を目指す場合は、手術療法を検討します。手術の目的は、分離した椎弓の固定です。
手術の内容は、分離した骨が固まらずに関節のように動いてしまう「偽関節」の有無によって異なります。偽関節がない場合は比較的小さな手術で済みます。

リハビリ

腰椎分離症の治療において、リハビリテーションは重要な役割を果たします。特に、安静期間後の腰椎の安定化と機能回復に、リハビリテーションは欠かせません。
安静期間が終了し、腰椎が安定したら、ストレッチや筋力強化運動を開始します。リハビリテーションの目的は、安静による腰周囲の筋硬直や筋力低下の予防と、柔軟性・筋力の向上による腰椎の安定化です。
当クリニックでは、過度な負荷は避け、徐々に運動量を増やしていくことで、安全で効果的な機能回復を目指します。

よくある質問

腰椎分離症ってなに?
腰椎分離症とは、背骨の下の方にある腰椎という骨の一部が、疲労骨折によって分離してしまう状態です。特に、小学生高学年から高校生年代の成長期に多く発症しますが、幼児期や成人以降でも起こりえます。成長期は骨が未成熟で、スポーツなどによる腰への繰り返しの負担が原因となりやすいですが、成長期を過ぎても、加齢や過度な運動によって発症・悪化することがあります。
腰椎分離症はどんな症状がでるの?
腰椎分離症の主な症状は、運動時の腰痛です。ボールを投げる、蹴る、ジャンプ、腰を捻る、反らすといった動作で痛みが出現することがあります。
また、安静にしているときには痛みを感じないことが多いものの、長時間の立ち仕事や座り仕事、中腰姿勢など、同じ姿勢を長時間続けることによって痛みが出現する場合もあります。
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