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スマホ首について

私たちの生活にはスマホやパソコンが欠かせませんが、その利便性の代償として、20代~40代を中心に「スマホ首(ストレートネック)」の症状が深刻化しています。最新の傾向として、現代人のおおよそ8割が何らかの形で頚部の前彎が崩れた状態にあるとされ、特に20代で約56%、30代で約44.6%と高い割合が指摘されています。

首の骨の変形が原因となっている可能性もあり、適切な対応が重要です。本稿では、整形外科の専門医の視点からスマホ首のリスクと対処法を詳しく解説します。

スマホ首(ストレートネック)とは

本来、頚椎は横から見ると緩やかな前方カーブ(生理的前弯)を描き、頭の約5kgという重さを衝撃吸収しつつ、バランス良く支えています。

しかし長時間、スマホやパソコンの画面を見る際に顔を前方へ突き出し、下を向く姿勢を続けると、頚椎の自然なカーブが崩れて「ストレートネック」と呼ばれる状態に固定されていきます。頭を前へ傾けるほど首への負担は増え、例えば頭を60度前方へ傾けてスマホをのぞくと約27kgもの負荷がかかるといわれています。これは小学生児童1人を首に乗せているような重さです。この長期的な負荷は、首の筋肉や骨に慢性的なダメージを蓄積します。

ストレートネックがもたらす不調

・首・肩の痛みやこり、首の痛み、背中の痛み

・頭痛(特に後頭部)、めまい、吐き気、眼精疲労

・手のしびれ、腕の痛み、筋力低下といった神経症状

・全身の倦怠感、疲労感の蓄積、睡眠障害、集中力の低下といった自律神経・全身症状

放置すると頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症など、手術を要する可能性のある重篤な疾患へ移行するリスクがあります。

<自分でのセルフチェック>

壁を背にして、かかと・腰・肩甲骨を壁につけて立つ。後頭部が壁につくかどうかを確認します。

後頭部が壁についていない、または浮いている・自然につかなかった場合は、ストレートネックの可能性が高いと考えられます。

このような状態にある方は、体からのサインとして正しく受け取り、整形外科にご相談ください。

整形外科での治療のポイント

自己判断は危険です。整骨院だけで完結させず、医学的診断が不可欠です。整形外科では最初にレントゲンやMRI検査を行い、骨の配列や神経の圧迫の有無を検査します。

●当院で行う主な治療

・リハビリテーション(理学療法):理学療法士が硬くなった筋肉をほぐす徒手療法と、正しい姿勢を取り戻す運動指導を実施。根本改善への最短ルートと考えられます。

・薬物療法:痛みが強い場合には、NSAIDsなどの炎症抑制薬や筋弛緩薬を短期間用いることがあります。

・注射療法(筋膜リリースなど):筋肉の癒着を解くことで、こりや痛みを迅速に緩和する方法を検討します。

また、リハビリテーションによる物理療法(電気治療、温熱療法、牽引など)により血行を促進し、筋緊張を緩和します。

自己流のストレッチは逆効果になることがあるため、専門医の診断と指導を優先してください。

自宅での予防と対策

日常の習慣を見直すことがキーポイントです。

・スマホの使い方を改善:画面を目の高さまで持ち上げ、頚部が前傾しない位置で操作します。PC画面も目線の高さに合わせ、首が前に出すぎないようにします。

・定期的な休憩:30分~1時間ごとに立ち上がって体を伸ばし、筋肉の緊張を解きほぐします。

・枕の見直し:高さが高すぎる枕は頚部を圧迫します。首の自然なカーブを支え、仰向けで寝たときに隙間ができない適切な高さの枕を選びます。

・入浴による血流促進:湯船で体を温め、日中の筋肉疲労をリセットしリラックスを促します。

まとめ

スマホ首(ストレートネック)は身近な現代病ですが、放置すれば将来の健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。特に20代~40代の働き盛り世代は、早期の対策が長期的な生活の質に直結します。「たかが首のこり」と安易に考えず、痛みやしびれが続く場合は早めに整形外科を受診してください。

白石クリニック整形外科・内科・消化器内科は、高槻市在住の患者さんをグループで支える体制を整え、北部の奥天神白石クリニックや高槻しらいし鍼灸整骨院とも連携しています。お困りの方は白石クリニックグループへの受診をご検討ください。

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